保護者との距離がぐっと縮まる!保育士も楽しめる保護者会のコツ5つ

若い保育士さんや経験の浅い保育士さんの中には保護者との関りが苦手な人がいるかもしれません。年上で子育て経験のある保護者と向き合う「保護者会」は特に緊張しますね。どんなことを話せばいいのか、どうしたら距離が縮まるか、悩むことでしょう。今回は保護者会についてピックアップし、開催方法を考えてみましょう。

目次

保護者との関わりとは?

保育士が保護者と関わる時とはどんな時でしょうか。

・朝の受入れ・お迎えの時間
・連絡帳やクラスだより、行事のお知らせ
・個人懇談や保護者会
・参観日やその他行事

保護者とはこのような場面でコミュニケーションを取っていることでしょう。
たっぷりと時間を取って双方向に充実したコミュニケーションを取るのは、普段の保育の中では難しいものですね。
ですが、保護者も保育士も子どもそ育てる大人として、同じ方向を見て子育てをしたり、子どもの成長や課題について情報交換をしておきたいもの。ちょっとしたかわいいエピソードを雑談のように話す中で、悩みの共有や解決ができることもあるのです。

日ごろのコミュニケーションの中では情報交換や共有はなかなか難しいものですが、個人懇談や保護者会であればたっぷりと時間を取って話すことができますね。

ですが、経験の浅い保育士や若い保育士は、保護者会の進行を感がるのが難しく苦手意識を持っている人も少なからずいるのではないでしょうか。

保護者会の在り方や、進め方について考えてみましょう。

保護者会の目的ってどんなこと?

普段、朝の送りや夕方のお迎えのときに顔を合わせ挨拶程度鹿交わすことのない保護者。保育士も保護者も子どもの様子で心配なことや気になることをなかなか話す時間がありません。
また、保護者は園のイベントや方針、保育士の対応についてに意見や質問があるかもしれません。保育士からも保護者へ細々としたお願いがあるかもしれませんね。

さらには、大切な子どもを育てるもの同士、子どものことについて成長を喜び合うことも必要です。

いずれにしても、保護者も保育士も忙しい日々に追われ、コミュニケーションが取れていない状態が続いているはずです。

そのため保護者会は、保護者と保育士がしっかりと向き合い子どもについて語り合うことのできる、大切な時間になることでしょう。

園によっては、春に全体懇談、秋は個人懇談、年末に向けてまた全体懇談や、必要に応じて個人懇談の場を設けるところもあるようです。

新人保育士や経験年数の浅い保育士にとって、個人懇談はともかく、全体懇談をうまく進めることは難しいと感じるのではないでしょうか。

ここからは、全体懇談を楽しく実りある会とするためのアイデアと、個人懇談を開催するときに大切にしておきたいことをご紹介します。

全体懇談の目的は保護者同士のコミュニケーションの場でもあるんです!

保育士は毎日クラスの子どもたちと顔を合わせていますが、保護者は子どもと保護者の顔と名前が一致していないはず。
春に初めての保護者会をするときは、保護者同士の顔合わせやコミュニケーションの場としても大きな目的があることでしょう。

保護者会の進行の大切なポイントとはどんなことでしょうか?

①テーマをいくつか用意し、保護者同士で語らってもらおう

保護者同士のコミュニケーションや、育児の大変さや喜びに対する共感意識を高めることで、保護者が充実を感じる保護者会になりりゃすいもの。
保護者が十分に発言できるよう保育士が配慮しましょう。

その一つがテーマをかかげ、沿った発言をし合うこと。
・この春から変わったこと・成長したこと
・困っていること
・他のママみんなに聞いてみたいこと
・お休みの日の過ごし方

このような親しみやすいテーマを15分ごとに変えながら、話していくのもいいでしょう。
順番に話してもらうのも良し、自由に発言するも良し。発表形式だと堅苦しくなってしまうので、保育士がうまく合いの手を入れたり、「●●ちゃんのお母さんいかがでしょうか?こんなことありますか?」などと他の保護者も会話に取り込み、盛り上がるようにしましょう。

②あまり話せていない保護者には、保育士から指名して

複数の人がいる場所ではなかなか自発的に発言できない保護者もいます。あまり話せていないな?と思ったら、話しやすい話題の時に「●●くんのお母さんもこんなお悩みありませんか?」など会話に取り込んであげましょう。
同じ人ばかりが話し、他の人は聞いているだけになると、せっかく保護者会に参加して頂いても保護者のストレスが残ります。
誰もが楽しく充実した時間で終われるよう、保育士が気づいて細やかにフォローしたいですね。

③保育士はあまり話さなくてOK♩

話すテーマを提案する、上手く会話をつなぐ、話していない保護者を会話に取り込んであげるなどのほかは、なるべく保育士は話さないほうが良いかもしれません。
保育士の思いがあれば、会の初めに「クラスの保育目標」や「保育士が大切にしていること」などは伝えましょう。

なるべく保護者が楽しく会話できるように心がけることが大切です。こうすることで保護者同士の距離が縮まり、子育ての同志としてのつながりも深まることでしょう。
保護者会は保護者のための会であることを忘れずに。

④沈黙になったときのために用意して!「子どものネタ帳」

それでもあまり発言がない時間が訪れるかもしれません。そんなときのために事前に用意しておきたいのが「子どものネタ帳」です。

子ども一人ひとりの可愛らしいエピソード
クラス全体での楽しいエピソード・感動のエピソード
最近流行しているあそび
保護者から持ちかけられるこの時期・年齢ならではの悩みの共有

普段から保護者会に使えそうなネタをメモしておき、ネタ帳を作っておきましょう。
全体懇談のような保護者会はもちろん、クラスだよりやお便り帳を書くとき、個人懇談のときにも使えますよ。

⑤最後は感謝の言葉とお願い事でしめる

保護者会の最後には忙しい中時間を作って来てくださった保護者へのお礼の言葉を伝えましょう。
その次は、今後の保育園としての予定、全体に伝えておきたい大まかな「お願い事」を伝え、最後に再度お礼の言葉をのべて、終わります。

保護者が来てくれることで、保護者同志のコミュニケーションを取ることができ、保育士は子どもの情報を知ったりどんなタイプの保護者が知ることができるのです。心から感謝したいですね。

また、できれば後日保護者会の感想をアンケートとして伺うのも良いでしょう。今後の開催のヒントを頂けるかもしれません。

個人懇談のコツは保育士のペース配分

それでは保護者と向き合って話す個人懇談では、どんなポイントがあるのでしょう。コツを抑えて実りのある個人懇談にしましょう。

①成長した姿・かわいいエピソードををノートに記しておく

保護者会の項目でもお知らせしたように、子どもの様子や保護者に伝えたいエピソードはメモしておきましょう。毎日全員分のエピソードを残すのは難しいですが、同じ子どものエピソードばかりになるときは、他の子どもへ目を向けていないと、自分の振り返りにもなります。

また、メモを重ねることでポイントを素早くメモする技術も向上するはず。ポケットにメモ帳を忍ばせておきましょう。

②気になる点はひとつだけ伝えよう

個人懇談は保護者とマンツーマンで話せる大切な時間。ここぞとばかりに、子どもの気になる点や心配な点、家庭での様子を聞きたくなりますね。
ですが、これでは個人懇談で先生に悪いことばかり指摘されてしまった…とい言う印象が残ってしまいます。
気になる点がたくさんあっても、個人懇談ではひとつだけに絞って話すようにしましょう。
その他のことは日々の送迎やお便り帳などで少しずつ伝えていきましょう。

③お願い事は少なめに

同じように、お願いしたいことも少なめに伝えましょう。
持ち物の記名、提出物の期限、欠席連絡についてなど、保護者にお願いしたいことがたくさんあるかもしれません。
ですが、たくさん伝えることでお願いばかりされてしまった…という印象が残ってしまいます。
お願い事は、個人懇談などで保育士と直接話すことで距離が縮まったり信頼関係が築かれ、改善していくことも多いものです。
忙しい保護者に寄添い、普段から気長にお願いすることにしましょう。

④判断できかねることは一旦持ち帰り、上司に確認後に返答

保護者からは保育園の運営やイベントなどについて意見を頂くことがあります。
自分の判断だけで応えられないときは、一旦お話を受け止め、後日上司に確認してから返答するようにしましょう。
適当に答えてしまい、あとから訂正するのは印象がよくありません。

⑤保護者との会話を楽しむ気持ちで!

個人懇談は子どもの情報をしっかり頂ける貴重な時間。また、保護者との信頼関係をも築くことができる日になります。保育士も世間話を交えながら保護者との会話を楽しみたいですね。
盛り上がりすぎて保育士ばかりが話すことのないように、また、保護者が盛り上がりすぎて大切なことを聞き洩らさないように、十分気を付けましょう。

保護者会に自信がないときは先輩に相談してみて

保護者会は子育て経験のある年上の保護者と話す、緊張の時間。自信がない、進行の仕方がわからないなど、迷うときはぜひ遠慮なく先輩保育士に相談しましょう。
また、クラスによって保護者会の日程が違う場合は、先輩保育士のクラスで保護者会の見学をさせて頂くのも良いですね。
イメージがわけば、少し勇気が出るかもしれません。
経験年数が増えれば、難なくこなせる楽しい行事です。
初めは苦手意識があるかもしれませんが、誰もが通る道。先輩保育士も経験してきたことです。急に上手にできなくても大丈夫ですよ。
しっかり下準備して臨みましょう。

まとめ

保護者会と個人懇談について、保育士も楽しめるコツやポイントをご紹介しました。新人保育士や経験の浅い時期は、先輩保育士のそばで経験を重ねていくはずです。

先輩保育士の中には、なかなかコツやポイントを教えてくれない人がいるかもしれません。また、何の経験もないのにいきなり任されることもあるでしょう。
保護者会のはずなのに、保護者からの意見や文句だけを言われて終わってしまうことがあるかもしれません。

同僚や先輩に恵まれない、難しい保護者が多い…そんな時はその園が自分に合っていないのかもしれませんね。保育士の仕事が好きなら、転職・転園を考えるのもひとつの方法でしょう。

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